ワンモードの男・マルチモードの女

女性心理

男と女のすれ違いの大半は、性格や相性や愛情不足の問題などではなく、男女の話し方の違いを知らないこと、男心と女心のポイントを押さえた話し方を実践していないことに原因があるのだと言われています。

パートナーは「どうしてわかってくれないのか」過去に一度でも、異性に対して不思議に思ったり、不満や憤りを感じたことのある人は、意外に多いのではないでしょうか?

男と女がお互いを理解し、よりよい関係を築ける話し方を身につけたら、人生はとても楽になる。異性を敵にするか、味方にするかでは、生きやすさが全く違ってくるのです。

ワンモードの男・マルチモードの女

一度に一つのことにしか集中できない男

「仕事と恋愛」「仕事と家庭」をめぐる女性たちの男性に対する不満の声は、本当によく聞きますね。「仕事仕事って、どうしてデートの時間が取れないの?」とか「仕事ばっかりで、いつも帰宅は夜中」

男は「一度に一つのことしか集中できない傾向」があるそうです。例えば、テレビの野球中継に見入っている彼氏やお父さんは、食い入るように画面を見つめ、まるで試合に参加しているかのように真剣な面持ちです。

そんな時に話しかけてみても、心ここにあらずの生返事が返ってくるだけで、まるで言葉が耳に入っていないかのような反応が返ってくるものです。

それでも話しかけたりすると,「今大事なところなんだから、話は後にしてくれないか」などと言われることもありそうです。

野球などのスポーツに限らず、ニューズ番組や映画、ゲーム、パソコン、新聞や本、趣味や仕事に没頭しているときの男性には、こちらが話しかけるのを拒否しているかのような「壁」が感じられます。そんなときは、今取り組んでいることに全神経が集中してしまっている「ワンモード」の状態に突入しているのです。

男のワンモードの長所は「目標達成」に向かって一途に頑張れることなんですって、男は何か一つの目標を設定すると、他のこと(遊び、趣味、恋愛など)を犠牲にしてでもそれを達成しようと、自分のもっている全エネルギーを注ぎこもうとするそうです。

普段はプライベートと仕事を半々ぐらいに振り分けることができたとしても、ひとたび目標ができると完全燃焼に向かってしまう性なのです。

何かを最短最速で達成するためには、持てるエネルギーを全て傾けることが最良の方法だと考え、実行するのが男だと言えると言います。

短所は、目標に向かい一点に意識が集中してしまうことにより、目標以外のことに気が回らなくなってしまうことです。

仕事、趣味、人間関係などにバランスよくパワー配分し、一人の人間としての”総合レベル”を上げるのではなく、仕事なら仕事、ただ一点だけに突出してエネルギーを傾けてしまう傾向が、良くも悪くも非常に強いのです。

女は同時進行・寄り道が好き

テレビならテレビに没頭してしまう男に対して、女性はドラマを観ながら、雑誌をめくったり、つめや肌のお手入れをしたり、友達と電話でおしゃべりにすることもできるのです。

男からすると「あれこれ同時にやるなんていいかげんだ」と思うかも知れませんが、女性は”マルチモード”で様々な方向へ意識を同時に向けることができるのです。

同様に仕事にもプライベートにも同時にエネルギーを注ぐことができるから、いくら仕事が忙しくてもプライベートをおろそかにすることがないのです。

一つのことに没頭してしまう男にとっては、家事と仕事の両立は「すごいこと」なのだが、女性にとっては”当たり前”なことなんですよね。

そんな女性のマルチモードの短所は、エネルギーが分散することにより、何か一つのことを達成するまでに時間を要したり、寄り道が多くなってしまって、結局は何も実現できなかったりすることです。なんでも同時に進めようとするので、欲張りすぎて結果を残せないこともありがちなのです。

子どもの頃、ピアノ、英会話、テニスなど、週のうち何日もお稽古ごとで忙しかったのに、結局は何も身につかなかったなど、身に覚えのある女性も多いのではないでしょうか?

それに対して、男の子の場合は、父親からよく「何でもいいから、何か一つ、絶対に人には負けない  ものに取り組みなさい」と教えられるのです。

勉強では全教科で平均点を取ることよりも、得意科目で学年一位になる方が価値があるのだと教えられがちな訳です。

仕事ができない男は恋愛する資格もない?

伝統的、文化的な観点からすれば、男にとって一番大切ものはやはり「仕事」で、約7割の男性は人生で仕事が一番大切だと思っているそうです。

原始の狩猟民族の暮らしから考えてみても、男は妻や子供を養うために命がけで猟に出かけ、獲物という成果を持ち帰らなければ男として価値がない。獲物さえ持って帰れば、男としての役割を果たしたことになると考えたのです。

対する女性は、男の帰りを待つ間、子供の面倒を見たり、住まいを整えたりしながら家庭を守ることが仕事でした。だから、細々とした家事をトータルでこなさなければならなかったわけです。

男のメイン領域は仕事であり、自分の存在意義そのものが、仕事の成果にかかっており、仕事で結果を出すことによって、女性に「男らしさ」を示したいと考えているそうです。

そのため、男の中には「仕事が上手くいってこそ恋愛も上手くいくんだ」「仕事もできない男は恋愛する資格はない」とまで考えていて、仕事が上手くいかず、仕事で人から認めてもらえないと、恋愛に自信を失ったり、自ら恋愛関係に終止符を打つというパターンが多いのはそのためだといいます。

一方伝統的な価値観からすれば、女性にとっての仕事とは、まだ”サブ”の領域だと捉えられている側面があるといいます。

女が一番にやるべきこと、女の一番の幸せ、女のメイン領域は、やはり家庭を作り家庭を守ることだという考え方は、未だ根強いものだそうです。

そのためもあって、「仕事が順調だからこそ、関係が上手くいく」と考える男性とは対照的に、女性はむしろ「愛情生活がしっかりしてこそ、仕事に集中して取り組める」という考え方をする傾向が強いそうです。

よって、女性は彼や夫との関係が上手くいっていないと、仕事が手につかなくなってしまいがちで、仕事だけに意識が集中してしまうことはなく、仕事と恋愛のバランスを何よりも大切にするし、バランスを取る能力に長けているがゆえに生じる問題なのです。

「彼が私のことをかまってくれない」
「仕事に集中したいのに、彼女がいろいろうるさいことを言ってくる」
こうした男女のすれ違いは、愛情がどうのという問題ではなく、ワンモードとマルチモードの違い、男性女性にとってのメイン領域の違いから生み出されているのだといいます。

三十代半ばを過ぎた男が急にモテる理由

男には多かれ少なかれ、ワンモードな生き方から発生する不器用なところがある。目標達成に向けて頑張るが、緊張の糸が切れると自分が崩れてしまう怖さを、男は感じ取っているものなのだといいます。それはある意味では若い男にありがちな未熟さであるかも知れません。

二十代の男性がしゃかりきになって仕事に取り組み、自分をワンモードに追い込んでいるのは、余裕がない証拠なのだといいます。

しかし、三十代も半ばを過ぎて、キャリアが上がってくると、考え方が変わってくるそうです。ある程度の経験も積んで仕事にも自信がついてきた、人生を楽しむためには、趣味や人間関係の充実が欠かせない…このように人生をマルチモードで楽しめるようになってくるそうです。

四十代、五十代の男性が若い女性からモテたりするが、彼らが若い女性を惹きつけるのは、そんな「マルチモードの余裕」に少なからず魅力を感じるせいなのだといいます。

男をワンモード状態から引き戻すテクニック

もしあなたの彼や夫がワンモード状態に突入してしまった時には、まず「仕事が忙しいのね、がんばっているのね」と彼の仕事での頑張りを認めてあげるのです。趣味に没頭している最中も同じで、「今は釣りに夢中なんだね」と言ってあげるのです。

男は認められるとうれしくて、認めてくれたあなたを「話が分かる女」として、あなたにもエネルギーを向けてくれるようになるそうです。

また、責める言葉ではなく、「寂しい気持ち」を素直に伝えることも有効です。「どうして私の方を向いてくれないの?」と責めているうちは、男のワンモード状態を解くことは出来なくて、むしろ意固地になってしまうそうです。

そういう時は、責めるのではなく「放っておかれて寂しい」とか「つらい」といったあなたの素直な気持ちを男性に伝えるようにするといいようです。

「私か仕事か」と、言って詰め寄られる男は責められているように感じ、防御のための壁を作るが、素直で弱い感情を出されると、その壁を飛び越えて、あなたを守ろうとしてくれるものだっていいますよ。

「仕事を捨てて、私だけを見てよ」という脅迫ではなく、「私のことも忘れないでね」とお願いする感じが有効で、脅迫を受けていない、束縛されていないと感じるとともにプライド迄くすぐられて、男はホロっと気持ちが傾くものなのだといいますよ。

おわりに

男は「一度に一つのことしか集中できない傾向」があるのです。一方、女は同時進行・寄り道が好きなのです。

伝統的、文化的な観点からすれば、男にとって一番大切ものは「仕事」で、女のメイン領域は、「家庭を作り家庭を守ること」で、「仕事が順調だからこそ、関係が上手くいく」と考える男性とは対照的に、女性はむしろ「愛情生活がしっかりしてこそ、仕事に集中して取り組める」という考え方をするのです。

人生をマルチモードで楽しめるようになってくる、三十代後半から、四十代、五十代が、若い女性からモテたりするが、彼らが若い女性を惹きつけるのは、そんな「マルチモードの余裕」に少なからず魅力を感じるからなのです。

彼や夫がワンモード状態に突入してしまった時には、「仕事を捨てて、私だけを見てよ」という強迫ではなく、「私のことも忘れないでね」とお願いする感じが有効なのを理解して、おいてくださいね。あなたの恋愛や結婚生活のご参考になれば幸いです。

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