一般的に男は何でもストレートに、直球で表現することを好む傾向にあるようです。「自分の意志を明確な言葉で伝えることが大切であり、それこそが会話することの本質であるとさえ考えている。
そんな男の考えは、ビジネスや交渉事の場面では非常に有効ですが、プライベートの恋愛関係の男女の場合だと、女性との間に気持ちのズレが生まれてくることが結構あるようです。
男女の特性、対処法
言葉のキャッチボールが上手く行かない理由
男が「どうして彼女はそんなに怒るんだ」と首をかしげる時、大抵は男の直球発言が、女のカンに触っているということがよく起こっている現象のようです。
また男は女の発言も「直球」であると誤解しがちで、言われた言葉をそのまま受け取り、単純に解釈してしまうので、そこからもすれ違いが生じてしまっているようです。
例えば、女が「最近どこにも行ってないわよね!」すると男が「えっ、先週映画を観に行っただろ」…どこにでもある痴話げんかという感じでしょうか?
これは、女性が「(映画や近くのお店だけじゃなく)もっと二人きりの気分を味わえる場所に出かけたいな」というメッセージを伝えようと思って言ったセリフです。
それを男は言葉をストレートに受け取り、過去の事実関係をさかのぼって「いや先週は映画に行ったじゃないか!」と答えてしまった訳です。
もう一例ご紹介すると、女が「最近なんだか冷たくない?」と言った時、男は「そんなことないよ、何言ってんの?」と女の言葉をそのまま受け取った男は答えます。
女性は「もっともっと愛情を態度で示してね」と言いたかったのだが、遠回しに「冷たくない?」と問いかけた。
すると男性は最近彼女に対して冷たくした事実があったかどうかを自己検証した上で、「いや、冷たいと思われるようなことはしていない」と答えてしまったのです。
「会話」において男は直球を投げ、女は変化球を投げる。だが、男は女の変化球には気付かず、「何でそんなことを言うんだ?」「何であんなに怒っているんだ」と首をかしげる物のようです。
男の暴言は親密さの証?
彼が最近「キレイだよ」とか「かわいい」と言ってくれなくなった。「ああ」とか「うん」とか素っ気ない返事しかしてくれない。全然ロマンチックな気分にさせてくれない、言葉遣いが変わった…。こんな悩みを抱える女性もいることと思います。
付き合いが長くなるほど、パートナーの女性に誉め言葉を言わなくなる男は結構多いのです。更に女性の扱いがザツになっていく男もいる。何故そうなってしまうのでしょうか?
男同士の会話だと「本当、バカだよな」「だからダメなんだよ」「そんなことも知らないの」というように、思ったことをそのままズケズケと、言い合っているのを耳にしたことがあることと思います。
男は言いたいことを言い、何を言われても許せる関係こそが、深く心を許し合っている関係だと思い込んでいるのです。
そして、男は女性との関係においても、その原理を当てはめようとする訳です。相手の女性に対する愛情や親密さの証として、あえて荒っぽい言葉遣いや態度になったり、ストレートに物を言ったりしてしまいがちなのです。
「彼女には何を言ってもいい関係だ」(そして自分も相手から何を言われてもいい関係だ)という安心感があるからこそ、恋人や妻に対して厳しいことや礼儀を欠くことも言えるし、デリカシーのないことも平気で言えてしまったりするのです。
男同士の人間関係では、お互いに腹を割って話したり、何でもズバズバ言い合える仲こそが「親友」なのだという考え方があるからのようです。
しかし、女性にはその気持ちは到底理解できず、愛情が伝わるどころが、女性は反感、不快感がつのり、突然怒り出してしまうこともあるぐらいです。
女性同士であれば、親しい関係であるほど相手を尊重して誉め合ったりお互いを認め合う肯定的な表現を使うのが女性の特徴だからなのです。
この場合、男同士の言いたいことを遠慮なく言いあう関係を女性との関係に適用してしまうことは女性との諍いの種になってしまうだけなのを忘れないでください!
言葉のワンクッションで女は気分よく話ができる
女性の言葉をしっかり受け止める方法として大切なのは、先ず「誉め言葉や肯定的な言葉を返すこと」なのです。
「いいね」「そうだね」などのセリフで「君の言ってることは分かるよ」というメッセージを伝えてあげて、もしも彼女の発言に対して意見や反論がある時は、肯定的なセリフで受け止めた後、男性側の意見や反論を付け加えるようにすれば、女性の機嫌を損なうことがないのです。
♀「ねぇどっちの服がいいかなぁ?」♂「わからないよ、そんなこと」
♀「ねぇどっちの服がいいかなぁ?」♂「うん、どっちもいいけど、オレとしてはこっちかなぁ」
♀「二人で一か月位海外旅行に行きたいねぇ」♂「そんなの無理に決まってるよ」
♀「二人で一か月位海外旅行に行きたいねぇ」♂「うん、行きたいね。でも今はそんなに仕事が休めないからなぁ」
女の言葉は裏を読め
女性に「最近冷たくない?」などと否定的なセリフを言われた時には、女性の言葉をストレートに受け取って、相手が自分を非難、批判、攻撃しようとしていると思うのではなく、
女性の本心は「寂しいの」「もっと愛情を示してね」というメッセージを変化球で伝えようとしていることを理解しましょう。
こういうことがあった時には「どうしてそう思うの?」と理由を聞いて見ることがとても有効なのです。また、女性から言われた言葉を同じセリフを返すこともとても有効なのです。
例えば♀「最近冷たくない?」と言われた時♂「冷たいかな?」と返せば、そう感じた理由を話してくれるようになります。
♀「だって最近電話してくれなかったじゃない?」とか「最近、週末に会える回数が減ったからさ!」などと理由が聞ければ、その不満を解消してあげるにはどうしたらいいのか対処の仕方が分かるようになりますよね!
男から期待通りの言葉を引き出す
女性は男性から傷つく一言や気分を害するような一言が予想外に返ってきたとしても、相手に悪意があるとか、意地悪で言ってると考えない方がいいのです。
男性の場合、何も考えずに思ったことや感じたことを、反射的に口に出していることが殆どなのです。男性にはそういう特性があるので、仕方がないということです。
男性に対して期待通りの言葉を引き出すには、例えば「髪を切ったのどうかしら?」ではなく「髪を切ったら、すごく軽くていい感じなの」と自分の主張をハッキリ表現することが有効なのです。
男性にしてみれば、「自分の意見を聞かれているのではないのだな」と分かるし、自分の主張も聞いているので「うん、いいね!いい感じになったね」と女性の期待通りの言葉が聞けるのです。
まとめ
言葉のキャッチボールが上手く行かないのは、「会話」において男は直球を投げ、女は変化球を投げる特性なため、それを理解した上で話せば、相互理解も進められるのです。
また、男性は女性に対する愛情や親密さの証として、あえて荒っぽい言葉遣いや態度になったり、ストレートに物を言ったりしてしまいがちですが、愛情が薄れたからという訳ではなく、そういう男性の特徴ゆえの言動であることを理解して置きましょう。
女性の言葉をしっかり受け止める方法として大切なのは、先ず「誉め言葉や肯定的な言葉を返すこと」なのです。また女性は、メッセージを変化球で伝えがちであることも理解して置きましょう。
男性の場合、何も考えずに思ったことや感じたことを、反射的に口に出してしまうものです。男性から期待通りの言葉を引き出したい時には自分の主張をハッキリ表現することが有効なのを覚えて置きましょう。
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