上手に「口説く」ための心理学3選

女性心理

人と人が知り合い、仲良くなり、しだいに相互信頼感が成立していく過程には一つのパターンがあるのだと言います。私たちは日常的に、他人に何かを頼んだり、また他人から頼まれたものに対して即座に応えたりすることを繰り返して、互いに親しみを深めていきます。

例えば、「洋服買いたいから買い物につきあって」「いいよ」というような、何でもない会話でも、繰り返すことで効果は表れるそうですよ。恋愛の場面でもやはり同じことが言えて、「何かを頼まれたり、誘われたとき」に「OK」と即答するのも恋愛テクニックですが、これはベターであって、ベストではないそうです。

「日曜日は予定が入っていて、ちょっと都合が・・・でも、やっぱりそれはキャンセルします」こんなふうに即座にOKするよりも、ちょっと渋ってからOKする方がベストの恋愛テクニックなのだと言いますよ。

「口説かれ上手」を自称するある女性は、憧れの男性からデートのお誘いがあっても、一度は断るそうです。「残念だけど、どうしても都合がつかないんです」と、まずは一方的に電話を切ります。そうして一、二分後に自分から電話を掛けるのだそうです。

そして、「さっきのお話まだいいですか?」と切り出して、相手が「うん、まだいいよ」「ああ、よかった」とここで初めて喜ぶのだそうですよ、そうすると答える彼の声も急に明るくなるそうです。

上手に口説くための心理学

「あなただから」のメッセージが恋を加速させる

ちょっと渋ってから快諾する」とより一層効果があるのですが、実はもう一つ恋愛に不可欠な要因を含んでいます。それが、相手の「特定化」です。

一度は断った話に、予定を変更してOKすることで、「あなただから、スケジュールの変更をする、他の人だったら、そんなことはしない」というメッセージを、相手は勝手に受け取っていると言うのです。

デートに誘われてOKするこの時点で、普通はほのかな恋愛感情が芽生えています。この時点では大きな恋愛感情ではないとしても、少なくとも二人はお互いに嫌いではないはずです。でも、将来恋愛に発展するかどうかは、この時点では微妙です。

このような段階においての、「あなただからデートをOKする」という特定のメッセージは、恋愛意識を一気に高めていくはずだと言います。

先ほど話した、自称口説かれ上手な女性のように、憧れの彼からのデートのお誘いでも、「残念だけど、どうしても、都合がつかないのです」と一度は断り、一、二分後に、自分から連絡して「さっきのお話まだいいですか?」彼の「まだいいよ」の返事に「あぁ、よかった」と喜ぶというテクニックです。

「都合をキャンセルしても、あなただからデートをOKする」という彼だからという特定のメッセージのように、言葉や行動で、つねに「特定化」のメッセージを送り続けることが、「恋愛に発展する」大きな要因となるそうです。

「特定化」はデートをOKする場合だけでなく、どうしてもOKできない場合にも効果を発揮するそうです。その日が、本当に都合が悪いのであれば、「今度の日曜日はどうしてもダメだけれども、次の日曜日なら大丈夫です。という答え方はどうでしょう。都合の悪いことを伝えつつ、代替え案で日時を特定化するのです。

これがもし、「今度の日曜日はダメだけれども、また、時間を見つけて誘ってください」という言い方だとしたら、相手が再度デートに誘ってくれる保証はありません。それに,こんな特定化されない約束は、まず実行されない確率の方が高いものです。

「今度はもっとゆっくり会って話したいね」
「私も話したいことたくさんあるわ」
「今度時間を見つけてまた会おうよ」
「そうね、またその時は電話ちょうだい」
友人同士でこんなやり取りをしたとしても、「特定化」されていないこんな約束は、実現されることはほとんどないのだといいます。

また、漠然とした断り方だと相手は「体のいい断り文句だな」と解釈するかも知れません。そうなっては二度と電話はこないでしょう。そうならないように、断りながらも、もう一度誘わせるのが「特定化」の効果なのです。

一説によれば、女性が「叔父」や「叔母」をデートを断る理由に挙げるときは脈はないと言われているそうです。例えば、「日曜日は叔父のお見舞いに行くから…」「日曜は叔母がくる予定で…」このようなセリフの中に、残念ながら「デートには気乗りしていない」という意思をかぎ取るのだといいます。

確かに私たちは、とっさにウソをつくとき、無意識に「叔父」や「叔母」を口実にしていることに思い当たります。「父」や「母」を口実にすることはあまりありません。「叔父」や「叔母」は漠然とした存在であり、「父」や「母」は特定化された存在なのだといいます。

だからこそ、「あなただから、デートはOKする」「次の日曜日なら大丈夫」といった、特定化されたプラスのメッセージを送り続けることで、その恋愛は具体的に進行し、更に展開しやすい状態が作られるのです。

「好き」と告白されると「好き」になる

恋愛には「好意の返報性」という法則があります。これは好意を示せば、相手はその好意に見合った好意を投げ返してくれるという人間心理です。

こんな実験をしたそうです。相手のクセ、話し方、容姿などのチェック項目をリストアップして、その人を(自分は)どれくらい好きかを七段階に分けて評価します。

「7」は好意度が高く、数字が下がるほどに好意度は低くなる。「1」はとても好きになれない人という評価になるそうです。

AさんがXさんとYさんについて、リストをチェックして、それぞれの好意度を測ります。Xさんについて仮に「7」Yさんについて「1」という評価が出たとします。

次に、XさんとYさんにAさんの好意度の評価を教えます。「Xさんは7段階」「Yさんは1段階」という結果です。ここでXさんとYさんは、Aさんに対して、どんな印象をもち、どの程度の好意度を示すのかという実験です。

結果は、Aさんへの好意度は、Xさんは「7段階」Yさんは「1段階」でした。つまり、相手はAさんの好意度に応じた好意度を示したということです。

「自分を好きな人を好きになる」……これが、好意返報の心理効果の原則です。誰でも、他人から好かれたいという欲求は、あるものです。好かれないにしても、最低、嫌われたくはないという気持ちは大概の人が持っているのではないでしょうか?

例えば、あなたが好意を寄せていた人に「ずっと前から好きでした」と告白するとします。すると相手は、あなたの告白によって、自分が好かれていることに確信を得ます。

自分が同じように告白されたときの気持ちを想像してください。相手がたとえ誰であったとしても、悪い気はしないのではないでしょうか?そして、少なくとも自分が、この人からは好かれているのだとわかり、何らかの自信を得ることができますよね。

あなたが告白した相手の反応はどうなるのか、考えてみましょう。まず、あなたを見る目が、以前とは変わるはずです。そして、自分が好かれていることを確信させてくれた相手に少しずつ惹かれていく可能性は高いはずです。少なくとも、告白以前より好意が高まっているのは間違いありません。誠実な告白ほどこの効果は高いのだといいますよ。

「気持ちを込める」ことが相手を動かす

楽しかったけれど、物足りなかった…過去の恋愛をこんなふうに振り返ることがありませんか?知人の女性は何度もこんな経験をしたそうです。そして、何か足りないと思う原因が何なのか、考えたそうです。

答えは、「告白されたから」だというのです。自分が選んだ男性ではなく、男性から選ばれて交際が始まった…この経緯が物足りなさの原因だったといいます。そして、次の恋愛こそ、自分で選び自分から告白するのだと、固く決心し、彼女なりの決意と哲学を語ったそうです。

私たちは大切な人への年賀状には、印刷された賀状文のほかに、肉筆で一,二行書き添えます。ささいなことですが、相手に与える心理的影響は想像以上に大きいものなのだと言います。

こうした行為によって、相手がどのくらい親密感をもつかは自分が受け取る側の立場で考えれば、その効果を実感できるものですよね。パソコンで作ったキレイな年賀状にしても、ただ文字が並んでいるだけの物よりも、イラストや記号でデザイン的にひと工夫されたものの方が、相手は親密感をもつはずですね。

バレンタインデーのチョコレートにしても、市販のチョコレートをただプレゼントするよりも、自分で作ったものの方が、気持ちが込められていると感じて、絶対的に男性も喜んでくれるものでしょう。こんな気持ちを込めることが相手の気持ちを動かすものなのです。

おわりに

「あなただから、デートはOKする」「次の日曜日なら大丈夫」といった、特定化されたプラスのメッセージを送り続けることで、その恋愛は具体的に進行し、更に展開しやすい状態が作られ加速するのです。

恋愛には「好意の返報性」という法則があり、これは好意を示せば、相手はその好意に見合った好意を投げ返してくれるという人間心理なのです。

印刷された年賀状の賀状文のほかに、肉筆で一,二行書き添えたり、手作りのバレンタインチョコレートを自分でキレイにラッピングしてあげたり、こんなちょっとした気持ちを込めたことが、相手の気持ちを動かすものであることを、承知しておきましょう。

恋愛心理の特性を理解して、更にすてきな恋愛が成就しますように、あなたのお幸せをお祈りいたします。

もっと好かれる心理学2」こちらもご参考にどうぞ!

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