「恋のねがい」をかなえる心理学

女性心理

結婚したばかりの友人に新婚生活について、たずねたとします。友人の答え方には二通りあります。
「お金はないけれども、幸せよ」「幸せだけれども、お金がないの」この二つの答えを聞いて、どのような印象を持つでしょうか?

大抵の場合前者には「よかったね」という気分になり、後者には「こまったね」という気分になるのではないでしょうか。内容は同じでも、受け取る側の印象は、これほど違うのです。最初にマイナス面を伝え、後にプラス面を伝える方が印象はいいのだということです。これは愛の告白にも通じるものです。

恋のねがいを叶える心理効果

最初にけなして後で誉める

一般的には、相手のプラス面を強調しながら、自分の思いを告げる人が多いでしょう。人は自分を認めてくれる人には好意をもち、自尊心を傷つける人には好意がもてないものですから、相手を誉める方法自体は、決して悪くありません。しかし、より効果的な告白は、「最初にけなしてから誉める」方法なのだと言います。

噂話をしている人に対する好意度の実験で、こんな実験をしたそうです。
被験者(Aさん)は、同じ被験者だと信じている人(実はサクラ)が、実験者に向かって、Aさんについての評価を報告している会話を耳にします。Aさんとサクラは7回話し合いますが、その都度、サクラは実験者にAさんの評価を報告します。

Aさんは、合計7回自分についての評価を偶然聞かされるわけです。さてAさんは、サクラにどの程度の好意をもつのでしょうか。

第一被験者グループは、サクラから、最初から最後までプラスの評価ばかり受けます。第二被験者グループは、最初から最後までマイナスの評価ばかり受けます。第三被験者グループは、最初はマイナスの評価で、四回目から徐々にプラスの評価が増え、最終回には完全にプラスの評価を受けます。第四の被験者グループは、初めはプラスの評価、四回目からマイナスの評価が増え始め、最終回では完全にマイナスの評価を受けます。

サクラの批評を七回偶然聞かされた後で、各被験者がサクラにどの程度の好意をもったかというのが、この実験の趣旨です。

結果は、終始プラスの評価を与えてくれた人より、マイナスからプラスへと評価を変えた人に一番好意をもってるという結果でした。また、終始マイナスの評価をした人よりも、プラスからマイナスに評価を変えた人をより嫌っているという結果でした。

一貫して、誉めてくれた人にい対しては、自分を誉め過ぎていると感じたのでしょう。それよりむしろ、初めにかなされた方が最後の評価が実際以上にプラスに感じられたということです。

この実験結果を告白の方法に応用するとしたら、「直接告白」より「関節告白」の方が効果的だということになります。第三者から噂話的に最初はマイナス評価の噂から、徐々にプラス評価に上げていくという方法がベストだそうです。

ちょっとこの方法は高等テクニックな気がしますので、終始プラス評価の告白よりも、最初はマイナス評価からプラス評価に変えた方が印象に残るということなので、例えば、「最初はそれほど気にしていなかったのに、ある時から、Aさんのことが気になって仕方なくなって、大好きになってることに気付いたんだ。」と告白した方が、Aさんには印象深く捉えてくれるでしょう。

最初は「小さなお願い」をして親しくなる

非常に面倒な調査を人に頼む場合、どのような方法が一番説得しやすいか?というテーマの実験で、三種類の説得方法が想定されました。

A:いきなり訪問して調査を依頼する
B:「調査に伺いますのでその節はよろしく」と連絡してから調査を依頼する
C:あらかじめごく簡単なアンケート調査に答えてもらってから、面倒な調査の依頼をする
どの方法が一番承諾率が高かったでしょうか?結果はCの方法がベストでした。この方法では、53%の人が調査の依頼を承諾したそうです。この時AとBの承諾率はそれぞれ20%台だったそうです。

Cの方法は、最初に相手が承諾しやすい小さなお願いをしておいてから、面倒な依頼をするという、段階的に要求水準を上げていく手順です。「まず、小さな要求を承諾させ、、最後は本来の要求を承諾させるこの方法は、営業マンや詐欺師もよく使う手で、「足入れの心理効果」というそうです。

このように、面倒なことを頼むときは、最初はささやかな要求をして、お近づきになることが原則です。「ちょっとでいいんだけど、時間、空けてくれませんか」…ちょっとぐらいならと相手は要求を受け入れる…ドアの内側に足を入れさせた状態です。次にもう少し大きな要求を受け入れやすい状態になっています。

いきなり、例えば「結婚してください」と大きな要求をしたとしても、その場で承諾される可能性は非常に低いはずです。まずは、小さな要求で、「イエス」と言わせることが、大きな要求にも「イエス」と言わせるきっかけになるのです。

「大きなお願い」の後の「本当のお願い」が効く

先ほどの「足入れの心理効果」とはまったく逆の「顔見せの心理効果」というものがあります。

「50万円貸してください」といきなり要求しても、相手はほとんどの場合拒否します。「ではせめて、2万円、2万円でいいのです」と再要求してみましょう。すると…

これは、最初の大きな要求を拒否させておいて、次の小さな要求には応じさせるという方法で、「顔見せの心理効果」と呼ばれています。「転勤するのが無理なら、せめて社内の異動には応じてくれ」などといった形で、会社などではよっく使われる手順のようです。

いきなり「社内異動」を要求しても拒否されることを見越して、最初は「転勤」を要求し、計算通り拒否されたら、「せめて社内異動には応じてくれ」と相手に譲歩を促すのです。

※最初、大きな要求を断られた説得者が次の小さな要求をすることが、説得者側の譲歩と受け取られ、そのお返しとして、小さな第二の要求に応じやすくなる。

※断るだけでは、説得者に悪い印象を与えてしまうので、小さな要求を受け入れることで、、少しでも良い印象を与えようとする。

※最初の要求を断ることによって生じた罪の意識を、第二の要求を受け入れることで償おうとする。

例えば、あなたが以前から気になっていた女性に、「以前からあこがれていたのです。交際してください」といきなり要求したとします。

彼女が「イエス」と応えれば申し分ないことですが、「ノー」と拒否されたとき、この方法では、ここで第二の要求をするのです。「交際してもらえないなら、せめて、時々でいいので、暇なときに喫茶店で話し相手になってください」

第一の要求は相手に困ることかも知れませんが、それに比べれば、第二の要求は、ささいな要求と受け取るはずです。時々お茶を飲むくらいならと、受け入れてくれる可能性はずっと高くなります。要求者にとっては、第一の要求は拒否されたのですから「失恋」ではありますが、もともと、第二の要求が叶うだけでも嬉しいと思っていたのです。

女性の側からの依頼に対する承諾率の高さを示すデータです。ニューヨーク市と田舎の町で、「道に迷っているので電話を貸してください」と戸別訪問する実験が行われたそうです。

ニューヨーク市では、訪問者が男性の場合は12%、女性の場合は40%の家のドアが開かれ、田舎の町では、訪問者が男性の場合は、40%、女性の場合は100%の家のドアが開かれたそうです。女性の要求は、男性の要求よりも、承諾率がずっと高いのです。あなたが女性なら、要求は意外にすんなりと受け入れられる可能性も高いのです。

例えば、彼があなたに強い関心をもっている場合には、いきなり「無理な要求」をしても大丈夫です。なぜなら、彼は「できるだけのことをしてやりたい」と思っているので、かなり面倒なことでもOKしてくれるはずだからです。

しかし、彼にあまり気がない時には、とにかくまずは、彼の関心を引きつけなくてはいけませんので、すぐOKしてくれそうな小さな要求から始めるべきなのです。

おわりに

人の受け取り方の心理は本当に不思議だなと思います。人は、終始プラスの評価で誉め続けてくれた人より、最初はよく言ってないのに、だんだん評価を上げて最終的にプラスの評価をしてくれた人の方に、好感をもつというのです。

おまけに終始マイナスの評価をし続けた人よりも、最初はプラスの評価をだったのに、だんだん評価を下げ、最終的にマイナスの評価をする人の方を、より一層嫌うというのです。

恋愛の告白でも、同じだと言いますので、このポイントを押さえて、相手の印象を更に上げられるように伝えた方が得策です。

最初に相手が承諾しやすい小さなお願いをしておいてから、面倒な依頼をするという考え方で、まずは、小さな要求で、「イエス」と言わせることが、大きな要求にも「イエス」と言わせるきっかけになるのです。

人は、「大きなお願い」の後に「小さなお願い」をすると、譲歩と受け取られ、そのお返しとして、小さな第二の要求に応じやすくなるのです。最初の要求を断ることによって生じた罪の意識を、第二の要求を受け入れることで償おうとする、意識が働くのです。

こんな人の心理を活用して、あなたの恋愛がいい方向に行けますように、あなたのお幸せをお祈りいたします

おまけに終始マイナスの評価をし続けた人よりも、最初はプラスの評価をだったのに、だんだん評価を下げ、最終的にマイナスの評価をする人の方を、より一層嫌うというのです。

恋愛の告白でも、同じだと言いますので、このポイントを押さえて、相手の印象を更に上げられるように伝えた方が得策です。

最初に相手が承諾しやすい小さなお願いをしておいてから、面倒な依頼をするという考え方で、まずは、小さな要求で、「イエス」と言わせることが、大きな要求にも「イエス」と言わせるきっかけになるのです。

人は、「大きなお願い」の後に「小さなお願い」をすると、譲歩と受け取られ、そのお返しとして、小さな第二の要求に応じやすくなるのです。最初の要求を断ることによって生じた罪の意識を、第二の要求を受け入れることで償おうとする、意識が働くのです。

こんな人の心理を活用して、あなたの恋愛がいい方向に行けますように、あなたのお幸せをお祈りいたします。

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