結婚後の平和的思考のススメ2

女性心理

男と女のコミュニケーションは決定的に違います。どちらのやり方が優れていて、どちらが悪いというものではありませんが、脳の構造や心理的な特徴、社会的な風習などから、「男性的」「女性的」なコミュニケーションというものが存在します。

両者のコミュニケーションはあまりに違うので、「分かり合うのはムリ」と思ってしまうかも知れません。「同じ人間」などと考えて、中途半端に理解しようとしたり、相手を矯正したりしようとすると、余計なストレスをため込むことになってしまうのです。

平和的思考のススメ

一生子供でいたい男

結婚しても、基本的に男性は一生子供のままだと言われています。女性のように子供を産み育てるという体験をしないため、いつまでも成熟せず、気分は子供のままだという訳です。

ですが、最近では母親並みに子育てに参加する「イクメン」もいますが、残念ながら、出産授乳は出来ませんからね。

どんなに男性が大人ぶっていても、心の底では「大人になんかなりたくない」と思っているのだといいます。そして男は多少の差こそあれ、全員マザコンだと言われています。

いくつになっても、どんな立場にいても、近しい女性に母親役を求めて甘えます。

外ではビシッと仕事をこなす男性が、家では「お母さん靴下どこにある?」と自分の服のおき場所さえ分からない「だらしないお父さん」に豹変してしまうのは、妻に母親役を求めて甘え切っているからだそうですよ。

結局男が一番好きな女性は、「自分が何をしても優しく見守ってくれるお母さん」で、そのため、男はいつの間にか妻のことを新しい「お母さん」だと思うようになるんですって。

一生女でいたい女

一方女性は、この状況に耐えられません。なぜなら女性は、いつまでも女でいたいからです。こういうと「あれ、母親になるんじゃなかったの?」と思うかも知れませんが、「母性」一色になるのは、子供がある程度育つまでの一時的なことで。子供を産み、育てる責任のある性として、子供の手が離れるまでの間だけ「母」になるのです。

そのため、ある程度子供が育ってくると、「〇〇ちゃんのお母さん」「〇〇さん家の奥さん」と呼ばれる自分に違和感を感じ始めますし、レスも不満なようです。

夫が自分のことを「お母さん」とか「ママ」と呼び、自分が面倒を見なければならない状況にも、違和感を感じます。「母」から「女」にスイッチが戻るわけです。あるいは、マルチタスクで多面的な女は「母」も「女」も易々とこなすと言えるかも知れません。

小学生の頃から、女の子の精神年齢は同じ年の男の子よりもずっと上です。

女子は早々に「〇〇君が好き」とか「〇〇君カッコいい」と恋バナを始める女の子に対して、男の子はアニメやサッカーの話に夢中です。

中高生になると男子も恋バナらしきものを始めますが、残念ながら、メインは「性欲」で彼らの「好き」も「かわいい」も平たく言えば「やりたい」なんですって。

女子の考える、「崇高な心のやり取りとしての恋愛」とは全く別物なんだって言いますよ。このような男性の状況を見るにつけ、女性は「いつになったら男は大人になってくれるのだろう」とヤキモキしていますが、残念ながら彼らの精神年齢が女性に追いつくことはないのだと言います。

結婚、出産とライフステージが変わっていくたびに成熟し、変化する女に対し、男は一生何も変わらないのだそうです。「私は大人になって母の役目もしてるのに、どうしてあなたは変わってくれないの?」という不満が出てくるのも仕方ない話でしょう。

妻と恋人のように接し、夫と友達のように遊ぶ

いつまでも子供でいたい男性と、いつまでも女として扱われたい女性が仲良く暮らしていくためには、お互いが望むように接していくのが平和的思考です。

夫を喜ばせるためには、相手は子供なのだと認識して、「友達」のように一緒に遊んであげるのが一番です。交際中は女性も男性の「遊び」に付き合って、趣味を一緒に楽しんだり、仕事の話を聞いてあげたりしていたはずです。

結婚して「家庭というビジネスパートナー」になったとしても、少しは彼らと「楽しみ」を共有しましょう。

七割の男性が仕事が一番大切だと思っているそうですが、「仕事で上手くいった」という妻にとっては退屈かも知れない報告も、彼らにとっては楽しい会話なのです。「今日は〇君とゲームして遊んだ」という子供の報告と一緒だと思って「そう、よかったわね」と聞いてあげるのです。

一方夫は、交際中と同じように妻を「恋人」として扱うこと。妻は子供が生まれて、現実モードに突入して、「〇〇家の社長」の顔になっているかも知れませんが、心の底では女として扱われることを望んでいるのです。

どんな会社もトップは大変です。何かと気苦労が多かったり、その辺も理解してあげて、記念日を大切にしたり、サプライズでプレゼントを贈ったり、一般的に言う「クサイこと」をしてみましょう。間違いなくすごく喜んでくれて、いつもより優しくなるかも知れません。

男はボーとしている

家にいるときの男は結構な割合でボーっとしています。一説によると、ボーとしているように見える間、男性の脳のイメージ領域(右脳)はフル回転していて、何事かを考えているようです。脳が高速で働き過ぎて、しばし、それ以外の動きが停止している状態なのだと言いますよ。

となれば、一応は「必要な時間」と言えますが、高速で情報処理できる女性が「考え事くらい、何かしながらでもできるでしょ」とイライラ感じてしまうようです。逆に「そんなこと言われても…」と妻のイライラに夫が困惑する気持ちも分かります。

夫婦のこのテンションの違いも、しばしば家庭の雰囲気を穏やかならぬものにする原因となります。

イラつく女に困惑する男

男性は元々察しが悪く気も利かない上に、結婚すると妻を母親のように感じるため、つい甘えて家庭でぼんやりし過ぎているかも知れません。

かつては、狩りや戦い、現代では仕事の疲れを癒すかのように、家では気を抜いて完全なリラックス状態になります。忙しく家事をする妻を尻目にボーっとテレビに見入ったり、やっと活動的になったかと思えば、趣味のために一人出掛けてしまったりするのです。

一方、女性は、家の中では大体イライラ、ピリピリしています。妻は家庭においては〇〇家の社長ですから、家計のこと、子供の進学のこと、ご近所との人間関係…とストレスの種は尽きないのです。特性上、色々なことに気が付いてしまうため、必要以上のストレスを抱えて気疲れしてしまうことも多いようです。

しかし、気が回らない夫には妻の不機嫌の原因がわからないので、ただただ「嫌だな」と感じ。居心地がいいはずの家で、妻がイライラしていると、「リラックスしたくて家に帰ってくるのに、憂鬱だな」とげんなりするのです。

結果的に、家に帰りたくなくなってしまい、家庭以外の楽しみに夢中になったり、最悪の場合、不倫相手に安らぎを求めたりするようになります。そういう夫の行動を「仕方がない」とは言いませんが、妻に「全く責任がない」とも言えないでしょう。

家庭を会社の上司と部下に置き換えて考える

こんな悪循環を引き起こさないためには、夫婦が協力して「雰囲気づくり」をすることが必要です。職場でモチベーションを上げるために気配りするのと同じように、家庭でも意識して良い雰囲気を作るのです。

家庭の問題は、職場での問題に置き換えると、意外に簡単に正しい対処法が見つかります。例えば上司がイライラしていても、「課長イライラしないでください。職場の雰囲気が悪くなります」とは言いませんよね。ひとまずはそっとして置き、ご機嫌が戻るのを待つはずです。

家庭の場合も同じで、機嫌の悪い妻のことは、しばらくそっとしておいてあげましょう。何か話したそうな空気を感じたら、愚痴を聞いたり、不満を吐き出させたりしてあげればいいのです。

一方女性は、ボーとしている夫を「出来の悪い部下」だと思って、どんどん仕事を与えてあげましょう。夫は家庭では完全に「指示待ち人間」なので、「言わなくても分かるだろう」と期待するのはやめて、どんどん自分がして欲しいことを伝えるのです。

但し、「暇ならやってよ」というのではなく、「洗濯を手伝ってくれると助かるんだけど」とか「アイロンがけお願いできない?」など、あくまで「提案」「お願い」の形をとることが大切です。妻に頼られていると感じると、俄然やる気がわく男性は多いのだと言います。

また、自分は夫にとって上司なのですから、「たまには呑んできたら?」とか「友達と羽を伸ばして来たら?」とリフレッシュを勧めたり、多少は趣味に熱中することを許したりするのも、懐の深い行いです。

家庭ではお互いの感情の赴くままに行動していてはいけないのです。お互いの立場をきちんと気遣い、ある程度の緊張感をもって相手に接するのです。夫婦として長い時間一緒にいれば、マイナスの部分が出てきても仕方ありません。それをリカバーするための配慮ができるかどうかが肝心なのです。

おわりに

一生「子供でいたい男」と「女でいたい女」なのです、お互いのスタンスを理解して、妻は、夫と「友達のように一緒に遊んで」夫は「妻と恋人のように接して」あげましょう。

結婚すると、家庭で、「男はボーとしていて、女はイライラしている」ことが多いかも知れませんが、妻は夫に上手に「提案」や「お願い」をして、家事を助けてもらいましょう。また夫は、妻がイラついていたらそーとして置き、話したそうなら愚痴を聞いたり、不満を吐き出させたりしてあげましょう。

夫婦双方が、結婚後も平和的にやっていくための思考です。双方の思考や特性を理解して、平和的に仲良く楽しくやっていくために、キチンと気遣い対応していきましょう。

あなたの恋愛や結婚生活のご参考になれば幸いです。「結婚後の平和的思考のススメ5選」こちらもご参考にどうぞ!

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