婚活を諦めて、結婚できない理由

婚活

私は2009年から結婚相談所を始めて、成婚され卒業なさった男女もたくさんいらっしゃいますが、一部の男女の中には、途中で諦めて退会された男女もいらっしゃいます。

確かに、婚活をしたからといって、必ず結婚できるわけではありません。婚活を始めても、結婚せずに辞めていく人たちは、いくつかのタイプに分かれます。

婚活を諦めていった人の理由

結婚に対して執着していないタイプ

結婚が早く決まる人は、「本気で早く結婚したい」といい、真摯に婚活をがんばった人たちです。

それに対して、本気でない訳ではないのでしょうが、結婚にそれほどの執着がないのです。

こういう人たちは、ある程度、仕事もうまくいっていて、年収もそこそこある。ひとりで暮らしていくことにそれほどの、不自由も感じず、趣味もあって、遊ぶ仲間もいる。あわよくば、結婚してもいいけれど、無理そうなら、しなくてもいいかなと思っているのです。

元男性会員の宏さん(当時46歳、仮名)は、年収が約650万円あり、釣りが趣味で、月に1・2度は海釣りに行く仲間がいたそうです。仲間の中には既婚者もいたそうですが、釣り仲間の男同士の世界を楽しんでいたようです。

ところがあるとき、独身だった友人の晃さん(当時47歳、仮名)から、「再婚をすることになった」という報告と、結婚式への招待状が届きました。晃さんはバツイチで、今までは、「ひとりは気楽でいいぞ」とずっと、言っていました。

それなのに突然の再婚報告で、聞けば「結婚相談所に入って婚活をしていた」と言ったそうです。

そんな訳で、独身を満喫していたはずの晃さんの再婚に触発されて、宏さんも結婚相談所に入会し、婚活をしてみることにしたそうです。

新規相談に来た宏さんが「友人の再婚で、私も急に結婚を身近に感じるようになりました。ひとりは気楽でいいけれど、これからの人生、パートナーがいたほうがいいかなとも思うし、もしも可能なら子どもも欲しいんです」と当時おっしゃっていました。

見た目も悪くないし、清潔感があって、年収もよかったので、お見合いはかなりたくさん組めました。

ところが、宏さんが断ったり、お相手から断られたり、交際に入ったとしても、1、2度デートをするとお断りが来て、なかなか意中のお相手に巡り会えませんでした。

そして1年が過ぎたころ「ここで婚活に一区切りをつけようと思います」と更新しない旨を話されました。理由は、こんな様子でした。

「アラフォーでそこそこ稼ぎがある自立した女性は、気が強くて、いつも、自分の都合優先で、それを押し付けてくる。こちらの都合を話しても、自分の都合ばかりを優先しているようで、調整するつもりがなさそうです。

一方で、パートやアルバイトで働いている女性は、男性への依存心が強いなと感じました。この1年間婚活をしてみて、結婚できる相手を見つけるのは思いのほか大変だということがわかりました」と言っていました。

そして、こんな風に続けました。「仕事で疲れているのに、毎日LINEを入れたり、デート場所を考えたりしないといけない。おまけに、連絡を入れることを少しでもサボると、じきに相手から「お断り」が来る。
そこまでして結婚相手を探さないといけないのなら、ひとりのほうが気楽かなって思うんですよ。今の生活に特別不自由もないですしね」と言うことでした。

40代も半ばを過ぎると、自分のライフスタイルができあがっているし、それを変えてまで他人と生活したいとは思わなくなるのでしょう。

 

婚活に疲れたというタイプ

そのほかに、結婚できないタイプは、被害者意識が強い人です。

お見合いをして自分から断ることもあれば、相手から断られることもあります。婚活は、フッたりフラれたりの連続です。

自分からお断りしたときはいいのですが、相手から断られると急に自己否定に入り、自分がいかに傷ついたかを強調する人がいます。

みどりさん(41歳、仮名)は、婚活歴3年。お相手男性の年齢を年下かもしくは2つ上の43歳までと決めていました。年齢を狭めれば、当然お見合いは組みづらくなります。

あまりにもお見合いが組めない状況に、こんなことを言いました。「私の年齢は、子供が欲しい男性にとっては敬遠されることはわかっています。ただ、最後のチャンスだと思うので、できれば子どもを産みたいですし、相手の男性の年齢には妥協はしたくないんです」

みどりさんは、大卒上場会社員で、女性でも年収500万円ありました。なので、「男性の年収には固執せず、年齢だけを譲れない条件にしたらどうでしょうか?」とアドバイスしましたが、彼女は「ですが、年収は私と同程度か、それ以上の方でないと尊敬できません」とおっしゃいました。

結局、お相手に求める条件が厳しいので、お見合いはなかなか組めませんでした。そんなとき、同い年の男性、竜也さん(仮名)とやっと、お見合いができて、交際に入りました。結婚相談所では、交際中でも、ほかの方とお見合いをしてもOKですし、何人とお付き合いをしてもいいことになっています。

41歳で800万円近い年収の竜也さんは、おそらくみどりさんだけでなく、ほかの女性ともお見合いし、お付き合いをしていたのでしょう。

週末に「この日が空いているので、お会いしませんか?」とみどりさんが連絡しても、「もしかしたら、仕事になるかもしれないので、はっきりしてからお返事しますね」という返信が来ることが多かったそうです。

勘のいいみどりさんは、それが仕事ではなく、ほかの女性とのお見合いやデートだと考えたのです。

「前回のデートは、私が竜也さんに合わせて日程調整しましたよね。今回は、私に合わせてくれませんか? もしも、その日が仕事なら、仕事終わりにどこかでお食事するのはいかがでしょうか?」そんなLineを送ったそうです。

結果、そのLineを受け取った竜也さんは、みどりさんに気の強さを感じ、今後お付き合いしてもうまくいかないだろうと判断したようで、「お断り」が来てしまいました。

竜也さんから、「お断り」がくると、みどりさんはこう言いだしました。「交際しているときから、平気で人を傷つけるような発言が目立つ方でした。断られてよかったです。それと、私は婚活を始めてから、かなり色々傷ついて来ましたので、これを最後に結婚相談所は卒業したいと思います」

確かに、お相手からお断りされると、自分を否定されたような気持ちになるかも知れません。ただ、断ったり、断られたりの連続が婚活なのです。あなたからお断りすることもあったでしょう。そこでいちいち傷ついていたら、前に進んでいけません。

終わった交際には執着しないこと。ネガティブな発想をしないこと。傷ついたとか、傷つけられたという被害者意識を持たないこと、ここがとても重要なことなのです。

結婚できる人というのは、どういう人なのか? それは、婚活を諦めずに、結婚できるまでお相手に会い続けた人なんです。諦めなかったから結婚できるのです。

結婚に向いていないと自分でいうタイプ

もうひとつの、結婚できないタイプは、ネガティブ思考の人です。こういう方は、うまくいかないお見合いが続くと、幸せな結婚をするイメージが持てなくなるようです。お見合いに行くときの気持ちが、すでにネガティブなところからスタートしているようでした。

美幸さん(35歳、仮名)は、交際から結婚を意識した真剣交際に入った直也さん(37歳、仮名)と、このまま結婚できるものだと思っていました。ところが、真剣交際に入るや、直也さんから、「お断り」が来てしまいました。

真剣交際とは、結婚を前提にした交際です。結婚が現実味を帯びてくると、美幸さんは、直也さんの貯金がいくらあるのかとか、どこに住むのか、彼の親が介護状態になったときに自分が世話をするのではないかなど、色々なことが心配になって来たようでした。

そのため、彼と会えば「どう考えているのか」と質問攻めにして、結婚後の不安ばかりを口にする美幸さんに、直也さんは疲れてしまったのだということでした。

「お断り」がきたことを美幸さんに伝えると、彼女は私にこう言いました。「きっと、最初から、私には本気じゃなかった、ということですよね。」

この件があってからというもの、彼女の思考はますますネガティブになっていきました。違う新しいお見合いを組んでも、お会いする前からダメ出しをしたりするのです。

そんな折「婚活を1年やってみて、自分が結婚できない人間だというのがよくわかりました。これ以上婚活しても時間とお金のムダだと思うので、退会しようと思います」そう彼女はおっしゃいました。

「結婚できない」と自分で思ったときに、できなくなるのです。口を開けば、マイナスなことばかり口にする女性と生涯を共にしたいと思う男性はいませんよね。自分の思い通りに進まないことを、周囲のせいにしている内は、やっぱりいいご縁は来ませんよ。

おわりに

大事なので繰り返します。「早く結婚できる人は、早く結婚したいのですと言い、いつも前向きに真摯に婚活をがんばった人たちなのです」

結婚に対して執着していないタイプ・婚活に疲れたというタイプ・結婚に向いていないと自分でいうタイプ・こんなタイプの方々は前向きに婚活をがんばれず、諦めてしまったから、結婚できなかったというだけなのです。

諦めずに婚活をがんばる人に心よりエールを贈ります。

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