子供の幸せを願う親、婚活に乗り気じゃない子供達3選

結婚相談所を運営していて、一番問い合わせが多いのは、本人ではなく親御さんからの問い合わせなのです。

つい先日のこと、長男の同級生女子のお母様とお話する機会がありました。お嬢様が全く男性との交際経験もなさそうで、結婚すらする気がなく、とても困ってるという物でした。

お母さまの希望は、この2，3年の間に結婚して子供を産んで、しっかり生活基盤を整えて欲しいという物でした。私が仲人をしているのもご存知で、本人をその気にさせて連れて行きたいのだと切実な様子でした。

結婚相談問い合わせ

この2,3ヶ月で、こう言った親御さんの切実なお話に、3件続けて相談がありました。直近が長男の同級生のケースです。長男の同級生女子のお母さまは、当の本人が承諾しない限り結婚させるのは無理だと分かっているので、説得するのに苦慮しているようです。

お嬢様の職場にはバツイチ女性がとても多くて、離婚した話や結婚していた当時の苦労話ばかりに着目していて、結婚に対して魅力的に思えないようだと話されていました。

7月のお話は、隣町の私の兄の知り合いのケースです。兄から紹介され家の支部へお問い合わせくださったのですが、36歳の息子さんが今は彼女もいないらしく、何とか40前に結婚を勧めてるけど、言うことを聞かないのだとおっしゃっていました。

そのお父様は60代で奥様を昨年ご病気で亡くされたそうです。母親がいないから、代わりに、「何とか40前に結婚して家庭を持つ」ことを息子さんに話し、家の支部へ連れて行きたいとのことでした。

息子に聞いたら結婚する気がない訳じゃないと答えたと言うことなので、このケースだと息子さんがすんなり承諾すれば、ご連絡が来ると思うのですが、やはり息子さんの同意が取れず苦慮なさっているようでした。

数年前になりますが、何としても娘さんを結婚させたいのだと、殆ど強引にお嬢様を連れてきて、あまり納得していなそうなお嬢様を無視して、入会させ婚活させたケースがありました。

でもこのケースだと、お嬢さんがお見合いを申し込みしても、自分の好みの男性にはお見合いを受けて貰えず、なかなか思うように進まなかったのです。そんな折、丁度隣の県の男性からお見合い申し込みが来たので、しぶしぶお受けしたという感じのお見合いを設定した時のことです。

先方の申し込みを受けて、本人が会ってみると承諾したのでお見合いを設定したのですが、明らかにノリ気ではない訳です。

案の定お見合い帰りの女性に結果を聞いていると、レストランまでの運転や、食事の食べ方、話し方に至るまで、気に入らない所をそれこそ小姑のように見つけ出し、「あれもこれも気に入らないから、お断りしてください」という返事でした。

その後その女性は何度かお見合いしましたが、どのお見合いも、同様に気に入らない所を見つけ出し、指摘してお断りというお決まりのパターンに落ちいってしまいました。見かねて相手の男性の「美点発見」が出来ないと誰と会っても、いい方向へいけないことを話しましたが、女性はあまり納得した様子ではなかったのです。

その女性のお母さまに現状を話し、今の状況だと誰とお見合いしてもいい方向へ行けないことや、何かと言うと自分は結婚するつもりはないのに、母親に連れて来られいやいや婚活しているのだと言わんばかりの態度だったのです。結局お母様がお嬢さんの考えに根負けされ、半年ほどで退会されたというケースがあったのです。

6月の相談はFacebookのメッセージで私が仲人をしていることをご存知の隣県の方が、38歳の息子さんを結婚させたいのですという相談でした。若干距離があるので、隣県男性の最寄りの支部をご紹介しましたが、息子が言うことを聞いてくれないのだと、その後も何度かメッセージを貰いました。

子供の幸せを願わない親は絶対にいません。確かに結婚だけが人生では無いかも知れません。でも親がいたからこそ産まれた命です。そして、一人だけでは人間は生きて行けないのです。様々な役割を担っている周りにお世話になって生かされているのです。

ここ最近、以前にも増して、子供の幸せを願って、結婚させたいのだという親御さんからのご相談が続いています。

何とか自分が元気な内にキチンと家庭をもって欲しいとか、自分が60代の今の内ならば、孫が出来れば手伝ってあげられると、切実な親御さんのご様子でした。

私の親の世代のように、ロクに顔も見ずに子供たちを結婚させるということは、令和の現在では先ず不可能ですよね。現代の教育に頼るには、間に合わない人が多すぎますね。

以前も書きましたが、やはり究極は「既婚者優遇措置法案」の立法が一番現実的解決法に思えてなりません。