「お見合い結婚」と「恋愛結婚」にそれほどの差はないのです。

お見合い結婚

かつては結婚と言えば「お見合い結婚」が一般的でしたが、今では圧倒的に「恋愛結婚」が主流です。では「愛のない結婚」は不幸なものなのでしょうか?

私の両親もお見合い結婚ですが、父の顔を一度しか見ずに嫁いだ話を聞いています。仲人をしている仕事柄、お見合い結婚で幸せになっている人を実際にたくさん見てきたので、「恋愛結婚」も「お見合い結婚」もきっかけが違うだけで、結婚後に差があるとは全く思えません。

恋愛結婚が主流

かつての日本では、結婚相手は親が決めるのが当たり前でした。自由結婚、恋愛結婚もありましたが、親が選んだ相手とお見合いをして結婚するというパターンがごく普通に見られたのです。私の両親たちの世代は普通のお話だったと思います。

ところが現在では、「愛がなければ(好きな相手じゃないと)結婚はムリ」という人が増えています。

カルフォルニア州立大学のロバート.レビンという人が、世界11か国の大学生(のべ1170名)に、「もし他の点が全て望ましい特徴をもっているとしたら、愛していなくても結婚できますか?」という質問をしたそうです。

その調査は、日本人も対象になっていたそうですが、日本人で「はい」と答えた人はわずか2.3%でした。「いいえ」と答えたのが62.0%、「わからない」が35.7%だったそうです。

「愛がなくとも結婚できる」という人は、ほとんどゼロに近いといっていい数字です。それくらい現代の日本人は「愛情なしの結婚なんて考えられない」という価値観をもっていると言えます。

この点では、日本人の価値観は欧米人の価値観に近いと言えるようです。インドやパキスタンといった国では、「ごく普通に結婚できる」が半数近い回答だったそうです。彼らにとっては愛情などなくとも、結婚できるのは当たり前なのでしょう。

では、愛情のない結婚では幸せになれないのでしょうか?「愛のない結婚なんて信じられない」という価値観をもつ現代の日本人にとっては、驚くようなことかも知れませんが、別に愛情がない結婚をしたからと言って、確実に不幸になってしまうということではないのです。

また別の実験で、お見合い結婚した人と、恋愛結婚した人での比較を行い、結婚をしてからの満足感や愛情には、どちらにも全く差はなかったことを明らかにしたそうです。

お見合い結婚でも、結婚して一緒に暮らしていれば、その内相手のいいところもどんどん見つかるでしょうし、愛情も感じるようになり、結婚生活に不満ばかりを感じるわけではないのです。

「昔の日本では、親が決めた人と結婚していたんだから、きっと不幸だったに違いない」と思う人がいるかも知れませんが、そんなことはなかったようです。

一緒に暮らしている内に、私達は相手に愛情を感じるようになるのが普通であって、恋愛結婚に比べて幸福感を感じられないなどということは全くないのです。

実際私の両親は父が1927年生まれで、母が1931年生まれでしたから、この「愛情のない結婚」をした人たちですが、私の両親はとても仲良し夫婦でしたから、愛情を育てた夫婦だったのだと思います。

おそらく現在の日本人では「恋愛結婚じゃなければ絶対にいや」と言う人が圧倒的に多いでしょうが、お見合い結婚をするのも、結婚相談所で相手を見付けるのも、抵抗があるという人も、双方に違いがないことを理解しておいてくださいね。

もしも、よいご縁があったら、お見合い結婚でも生活するうちに「愛情が育っていく」ものですので、逃さないでくださいね。

モテない人の方が結婚後幸せになれる?

男女を問わず、凄くモテる人は羨ましく思うものですが、心理学的にはそうとも言えなくて、むしろ、モテない人の方が、結婚後は幸せになれる可能性が高いのだと言います。

あなたはモテるタイプでしたか?あまりモテないタイプでしたか?仮にあまり異性にモテるタイプではなかったとしたら、かなりラッキーだと言えるようです。

何故なら、モテないタイプの人の方が、結婚してからの満足度が、モテる人よりも高くなることが予想されるからだそうです。

リトアニアにある大学の実験で、さまざまな夫婦について、「結婚前にどれくらいの恋人とお付き合いしてきたか」と「結婚満足度について」も並行して調べた実験の結果です。

男女を問わず、結婚前にたくさんの恋人がいた人ほど、結婚満足度が低くなるという、明確な傾向が確認されたそうです。

結婚前に、誰ともお付き合いしたことない人や、交際経験が少ない人ほど、結婚してからの満足度は高かったということです。いったいどんなメカニズムによるのでしょうか?

結婚するということは、一人の伴侶を選び出すという行為です。国によっては何人もの人と結婚できるかも知れませんが、多くの国では「一夫一婦制」が基本なので、一度にたくさんの人とは結婚できません。

モテる人にとっては、結婚するということは「もう他の人とはお付き合いできない」ということを意味します。一人を選んでしまったら、もう他の人は選べません。

そんなところから「モテる人は、ひょっとしたら、もっといい人と結婚できたかも知れない…」という後悔を抱きやすくなります。結果結婚後の満足度が低くなってしまうのだと言います。

結婚前にモテなかった人は、「私みたいな人間でも結婚できた。ありがたいことだ。自分を選んでくれたパートナーには感謝してもし過ぎることはないな」という考えをもつそうです。

だからパートナーに対して、不満をもつことがない訳です。結果必然的に「結婚満足度が高くなるということなのです。「モテない人は現状に満足し感謝できる人」なんですね。

おわりに

私の両親が結婚した頃の日本は、お見合い結婚が一般的で普通に見られました。私の両親も一度しか顔を見ただけで、嫁いだそうなので、「愛のない結婚」だったわけです。

「お見合い結婚」と「恋愛結婚」には、それ程の差がある訳ではなく、一緒に暮らしている内に、私達は相手に愛情を感じるようになるのが普通であって、恋愛結婚に比べて幸福感を感じられないなどということは全くないのです。加えて、統計的にも「お見合い結婚」の方が離婚率は低いのです。

また、結婚前にモテた人は、「ひょっとしたら、もっといい人と結婚できたかも知れない…」という後悔を抱きやすくなるため、結婚後満足度が結果結婚後の満足度低い傾向にあります。

あまりモテなかった人は、「ありがたいことだ。自分を選んでくれたパートナーには感謝してもし過ぎることはない」という考えがもてるので、モテなかった人の方が、結婚後満足度が高いということが分かっています。

モテなかった人は、「現状に満足して、相手に感謝できる人」なのです。謙虚に自分を見つめ、周りに感謝して行ける人は自己幸福度も高いでしょう。

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